MTR駅サイン動画 | モーショングラフィックスと実写合成
Motion GraphicSocial Media
標識は毎日、駅の中にある。今回、それが動き出した。
Late Studioは香港MTR(港鐵)のために、28秒の縦型SNS向けショート動画を制作しました。駅にあるさまざまな標識を題材に、見慣れたピクトグラムに命を吹き込みました。チームは絵コンテ、モーショングラフィックスアニメーション、現地撮影、合成、編集を担当しました。制作上の最大の課題は、コンパクトな制作規模の中で、各標識に数秒で小さな物語を語らせることでした。動画は2026年9月14日にInstagramで公開されました。
プロジェクト背景 | クライアントの目的
港鐵は、駅にあるさまざまな標識を題材に、テンポの良いSNS向けショート動画を求めていました。
標識の内容は、乗車時の安全、バリアフリー設備、駅の設備、そして駅名に及びます。視聴者は、毎日これらの標識の前を通り過ぎる乗客そのものです。
制作規模と方向性は、チームが以前港鐵のために制作したBack to Schoolのショート動画に近いものでした。
クリエイティブ方針 | 標識はそのままに、動きだけを加える
港鐵の標識は、シンプルなピクトグラムと記号で構成され、それ自体がすでに明快な視覚言語です。チームは元のデザインを残し、動きと小さな物語だけを加えました。ホームで手をつないで列車を待つカップル、車椅子の利用者に自ら場所を譲る乗客、エスカレーターでバランスを崩しかける人……。各標識が数秒で小さなエピソードを演じます。乗客は思わず微笑み、身の回りの標識に改めて目を向けます。
映像は実写の駅を背景に、実際の標識の上でアニメーションが展開します。視聴者が目にするのは、自分が毎日通る駅そのものです。
絵コンテとアニメーション | 13種類の標識のモーションプレビュー
チームは駅の標識を13種類選び、それぞれの動きを文章で書き出しました。各標識について数秒のモーションプレビューを作成し、港鐵と動きやテンポを確認してから本制作に入りました。
黄色い線の内側でお待ちください
青い人物ピクトグラムがホームで列車を待っていると、左から赤い人物が近づき、自ら彼の手を取ります。二人の間からは赤いハートが次々と舞い上がります。

列車
列車が前へ進み、カーブで視点が列車の側面へ回り込み、最後に青いエリアの左側から走り去ります。

エレベーター
人物ピクトグラムがエレベーターごと黄色いエリアの下から上がってきます。エレベーターが止まると車椅子の人物が乗り込み、人物はすぐに体を横に向けてお腹を引っ込め、「どうぞ」と手で示します。二人は互いにうなずき合います。

フードコート
フォークとナイフが右から滑り込んできたステーキを切り分けます。切り終えると皿がひっくり返り、人の頭に変わります。カメラが引くと、人物が満足そうにお腹をさすっています。

充電スポット
頭上に0%の電池を表示した人物が、うなだれてゆっくり近づいてきます。充電スポットの白い丸を取ると、電池が左から右へ満たされ、元気よく早足で去っていきます。同時に、次の「電池切れ」の乗客が左から入ってきます。

給水機
空のボトルの上の蛇口から、水が一滴落ちます。手がボトルを持ち上げ、カメラが引くと、人物が水を飲んでいるところでした。

出口
「出」の字が回転しながら現れ、「EXIT」の文字が右から一文字ずつ弾むように入ってきます。

エスカレーター
人物がエスカレーターの上で踊りながら上っていき、後ろに倒れそうになったところで手すりをつかみ、体勢を立て直してまた上っていきます。

改札
人物がカードをタッチすると改札が開き、荷物を持って通り抜けていきます。

ペットにご注意
犬がうれしそうに尻尾を振っていると、突然顔を上げて大声で吠え、音の波が広がります。飼い主はびっくり。犬はそのまま前へ突進し、飼い主は引き止められず、赤い円の外まで引きずられていきます。

ホームとの隙間にご注意
列車がホームに入ってくると、黒い人物が急いで駆け寄ります。片足が隙間に踏み入れそうになった瞬間、赤い円が現れ、紺色の人物が間一髪で彼を引き戻します。

駅名:鰂魚涌(クオリーベイ)
魚たちが壁の上を泳ぎ回り、最後に集まって「鰂魚涌」の三文字になります。

駅名:彩虹(チョイホン)
色とりどりのタイルが一枚ずつ落ちてきて、虹の要素を描き出します。

Challenge 01 | 制作規模
コンパクトな制作規模の中で、各標識に数秒で物語を語らせる
動画は約28秒しかなく、制作規模も意図的にコンパクトに抑えました。一つの標識に使えるのは数秒だけですが、何が起きたのかを一目で伝えなければなりません。
標識はすでに乗客にとって見慣れた視覚言語です。新しいキャラクターは必要なく、見慣れたピクトグラムが思いがけない動きをするだけで十分です。
そこでチームは、まず各標識の動きを一文で書き出し、それからモーションプレビューを作りました。港鐵が本制作の前に動きとテンポを確認することで、後半になってデザインや修正の作業が増えることを避けました。
チームは標識をデザインし直すことも、キャラクターや背景を追加することもせず、動きそのものの面白さとテンポに時間を注ぎました。
現地撮影 | 標識の実際の位置を記録する
2026年9月2日、チームは港鐵の駅で現地撮影を行いました。各標識の駅構内での位置、角度、光を記録し、アニメーションを合成するための実写素材としました。






合成と編集 | 実景の中で標識を動かす
チームは2Dアニメーションを実写の標識映像に合成し、標識が本当に駅の中で動いているように見せました。初稿の編集は2026年9月4日に完成しました。その後、港鐵の意見をもとにテンポとカットの順序を調整し、BGMを3案用意しました。
最終編集の段階では、オープニングを2案用意しました。何度かの微調整を経て、2026年9月14日に完成版が確定しました。
成果 | 納品と公開
最終納品は28秒、1080×1920の縦型ショート動画で、2026年9月14日にInstagramで公開されました:https://www.instagram.com/p/DdRH2ABz634/
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